カフェをオープンさせるまで:開店準備
カフェを開業すると決めた後、具体的にどう進めていけば良いのでしょうか?ここではカフェを始めると決心してからオープンするまでのおおまかな流れについてご紹介します。
ある程度、将来的な予想図を脳内でイメージしておくことは特に重要だと思います。あなたの思い描く理想のカフェを、あなたらしく実現してください。
フローチャート
1:カフェのコンセプトを決める
「カフェオーナーになりたい」と考えるあなたには、漠然とはしていても「自分だったらこういうお店をやりたい」というイメージがあると思います。そのイメージをさらに具体的に考えます。
「カフェの名前は?」「どういう雰囲気にするか?」「メニューは?価格帯は?」「立地条件は?」「ターゲットとなるお客様の年齢層は?」など、今までの漠然としたイメージをより明確に考えます。
そして、もし考えに行き詰ったら、「何故、そのようにしたいのか」を考えたり、自分が好きなカフェを思い出し、「何故、好きなのか」を考えてみて下さい。
この時、重要なのは、自分がカフェで何を表現したいのかを明確にすることです。自分が本当にやりたい!と思うカフェでなければ、長く続けることは出来ません。
2:店舗準備(テナント賃貸など)
コンセプトで考えた立地条件に合うエリアに物件を探し、そのエリアの人の流れやカフェに限らず人気のある店の傾向などのリサーチをしっかり行います。改装工事には時間を要しますので、物件が決まったら業者と相談・交渉。施工を始めます。インテリアなどを具体的にどれにするか検討を始めましょう。
店舗準備において、想定以上の費用が必要となることもあるので、これから先、どれだけの資金が必要となるのかをしっかり計算しながら準備を進めます。
月の売り上げ目標を立て、売り上げと利益計算をしっかりと行います。
- 立地の確認:特にこだわりがない限り店舗の立地は、通行量が多い場所や、近隣にオフィスや学校があるエリアが望ましいです。また、競合店の数や種類も考慮しましょう。
- 賃料とコスト: テナントの賃料は収益性を左右する重要な要素です。予算内で安定した賃料を確保し、敷金や礼金、共益費などのコストも含めて詳細に確認しましょう。
- 面積とレイアウト:カフェには席数やキッチンスペース、トイレなどの必要なスペースがあります。テナントの面積や間取りが喫茶店として適しているかを検討し、設備の配置に注意しましょう。
- 許可と規制:意外と見落としやすいのが店舗使用許可です。飲食店を営む場合、地域の規制や許可が必要です。予定しているテナントが飲食店として使用可能な条件を確認しましょう。
- 周辺環境と客層:テナント周辺の雰囲気や客層が、目指すカフェのコンセプトやターゲットに合致しているかを考慮します。例えば、静かな場所で落ち着いた雰囲気を求めるか、活気のあるエリアで若い客層をターゲットにするかなど気を配る必要があります。
- 交通アクセスと駐車場:都市部ではそれほど気にしなくてもよいですが、少し都心から離れた場所に店舗を構える場合は注意が必要です。規模にもよりますが、田舎であればあるほど駐車スペースは広く取れるほうがよいでしょう。お客様が利便性よくアクセスできるかどうか、駐車場の有無や近隣の交通事情も考慮してください。
3:その他必要な業者を決める
カフェを経営するにあたり、必要となってくるコーヒー、パン、牛乳、野菜などの食材、おしぼりなど、この先長くお付き合いをする仕入れ先や業者を選びます。
インターネットなどを活用し、業者のサービスの特徴、コストなどをよく吟味しましょう。
知り合いのカフェオーナーがいれば、その人に聞いてみると、何か良い情報が得られるかもしれません。
4:必要書類を作成し、手続きを済ませる
カフェを経営するにあたって必要となる届出書類を作成、準備します。
※金融機関からの借り入れを行う場合などは事業計画書の作成が必要となります。
5:メニューを決める
どのようなメニューを提供するかを決め、調理の手間や原価計算、売り上げ予測などを考えます。あまりにもコストや手間がかかってしまうと利益を確保できなくなるので、実現可能なメニューを絞り込んでいきます。
メニューがおよそ決まってくれば、おのずとそれに必要な食器、備品類についてもどのようなものが合うか決まってくると思うので、それらについても検討します。
6:オープン直前の準備
看板、チラシなどの開店告知、ロゴ、ホームページなどを作成し、カフェの開店告知を行います。スタッフが必要であれば、求人広告を出し、面接、採用、教育を行います。
オープン直前は、多忙を極めますが、必ずしておきたいのが、友人や関係者の方を招いてのプレオープンです。
味やサービスについて見てもらい、率直に感想を述べてもらうことで、最終的な調整を行います。
7:いよいよオープン・開店!
ここまで準備が整えばいよいよカフェの開店です。ただ、オープンしてからも、常に周辺エリアの人気店のリサーチを行い、人の流れについてアンテナを張り続けましょう。
手続きや準備までの流れは多少前後してもさほど問題はありません。ご自身の生活時間に応じた無理のないプランを考察してみてください。