カフェオーナー養成講座~目指せ!独立開業への道~

カフェ経営に必要なスキルを身につけるために

経理

カフェオーナーは、ただ単にカフェが好きというだけではなく、カフェを「経営」していかなければなりません。その為には、料理やデザート、ドリンクに関する知識はもちろんのこと、原価計算、資金繰りといった基本的なノウハウを身につけることが必要となります。

そして、大切なことは、「経営者として物事を考えることができるようになる」ことです。

カフェを構成する要素すべてについて、どのようにすればお客様に喜ばれるのか、他のお店と差別化できるのか、そして、それらがどう利益を生み出すのかということを考えていかなければなりません。

経営者として必要な知識
  • 経営管理の基礎を抑える。収支管理や予算作成、現金フローの管理など、日常的な経営業務を効率的に行うための能力が求められる。
  • マーケティングと顧客獲得のスキル。ターゲット市場を理解し、競合分析を行いながら、効果的なマーケティング戦略を展開する能力が求められる。
  • 法務知識。契約書の作成や法的リスクの管理、税務や労働法の知識が必要不可欠。事業を安全かつ合法的に運営するためには、これらの知識が欠かせない。
  • リーダーシップとチームビルディングのスキル。自己管理能力や時間管理、必要に応じた人材の採用とマネジメントが、持続可能な事業運営のために不可欠。

条件によって求められる対応力

田舎の個性的な喫茶店

例えば、都会ではなく、田舎で開業するという場合には、「集客できるのか」「やっていけるのか」という不安要素があります。もちろん、人通りの多い立地条件というわけではないので、普通に考えればありきたりのカフェでは集客は難しいでしょう。

しかし、視点を変えると、ライバルカフェが少なく、田舎であるがゆえに、土地代や家賃は安く、新鮮な野菜など食材が安く手に入ると言えます。「田舎ならでは」のものを前面に出すことで、遠くからでもドライブついでにやって来てくれるお客様もいらっしゃるでしょう。

例えばこんな話

私の知っているお店も、かなりの山の中にあります。店舗はオーナーご自身が大部分を造られ、野菜もほとんどのものが自家栽培されており、カフェというより山小屋に遊びに来たというような雰囲気が好評で、口コミでその人気が高まり、成功されておられます。

もともと田舎暮らしに憧れて、田舎でカフェを始められたそうですが、今では県内外からのカフェのファンの方々にご来店いただいているそうです。

発想の転換は経営者としての腕の見せ所

山小屋のお団子

「都会のような立地条件じゃないから駄目」と考えるのではなく、「都会じゃないからこそできるサービス」という風に、発想を転換させ、ではそのサービスとはどういったものがあるのか、どういったものを提供すればお客様に喜んで頂けるのかと考えていくことが重要なのです。

山小屋の茶屋で出すようなお団子セットなどをメニューとして取り入れてみるのも面白味があっていいですよね。メインはコーヒーをお出しするのですが、オプションとしてこうした和のテイストを採用するのは、お客様に飽きさせない工夫の一つだと思います。

カフェオーナーは体力仕事だ

他に、カフェのオーナーに求められるものは、カフェを「経営する」という努力と根気と体力です。努力と根気は分かるけれど、カフェを経営するのに、体力なんているだろうか?と思われる方も多いと思います。

しかし実際には、忙しい時間帯には長時間立ち続けることや、厨房での調理作業、重い食器や食材の運搬など、体力を要する作業が多くあります。また、日々の業務運営やスタッフの管理、突発的な問題への対応も体力と精神的な強さが求められます。カフェは顧客にとって居心地の良い場所であり、そのためには経営者自身が日々のハードな業務にも対応できる体力が必須です。

日頃から適度な運動で体を作っておきましょう

カフェオーナーの仕事は、一日中ほとんど立ったままでの作業となりますし、営業時間中だけでなく、食材の買い出しなど営業時間外にすることも数多くあります。

疲労が溜まり、突然の休業。。。そうなれば、せっかく来ていただいたお客様にご迷惑をおかけすることになってしまいます。体力がなければ、長い間営業を続けるということは、なかなか難しいのです

根気なくして努力は実りません!

カフェオーナーには、努力と根気も欠かせません。

経営者という立場はシビアに物事を考えなければならず、現実的に厳しい状況も訪れることもあるでしょう。それでもお店を続けるという努力と根気がなければ、やっていけません。

カフェオーナーになるということは、カフェをオープンさせるということが目標なのではなく、オープンはあくまでもスタート地点であり、真の目標はカフェの営業を続けていくということなのです